ゼノブレイド2 感想
12/1に発売されたゼノブレイド2のレビューです。Switchの発表会で発表されてからずっと気になっておりまさか今年中に発売するとは思ってなかったのでびっくりでした。
コレクターズエディションを購入しているのでクリア後に取っておいたアートブックを見るのが楽しみです。
クリアしたバージョンは1.10で今後のアップデートで改善される点でも自分のクリア時には改善されてない場合マイナス点として評価します。
プレイ時間は100時間ほど、サブクエ、レアブレイドはまだ残っている状態です。
評価
8/10点
良い部分
・メインストーリー
このゲームというかRPGの核であるメインストーリーが素晴らしかったです。前作(ゼノブレイドクロス)はオープンワールド×アバターでストーリーがさほど面白くなかったですが、今作はしっかりとしたストーリーがありどんどん進みたくなりました。
主人公のレックスがホムラと出会い旅する中で仲間を増やしていく王道ですが王道でもしっかりとしたプロット、設定があれば濃いストーリーが出来るということが再認識できたのでよかったです。
・メインキャラクター
主人公のレックス、ヒロインのホムラ、ヒカリなどメインのキャラクターが個性的で好きになりました。それぞれ抱えているものは違っても一緒に旅をしてどんどん団結していくのはやはり面白い。トラのブレイドのハナはかなりいいです。ロボットなのに人のように大切に扱われていると思います。操作が出来る5人+メインブレイド、そして野村哲也氏がデザインしたイーラという組織も敵ながら信念を貫いていてよかった。こいつらを倒して次に進むんだ!という気持ちにさせてくれました。
・戦闘
通常のオート攻撃に1人3体までバトルに出せるブレイド、3つのアーツ(スキル)とコンボをつなぐ必殺技。言葉だけ見るとややこしいし実際最初はややこしいです。
UIもごちゃごちゃしてるし初心者がとっつきにくいですが、徐々に分かり始めるとかなり楽しくなります。私も序盤が過ぎたあたりからコンボを繋ぐことの重要さを実感してそれから戦闘が楽しくなりました。
どんどんコンボを繋ぎ敵に圧倒的なダメージを与えるのが後半は楽しくなり複雑に見えるが理解するとかなりシンプルな戦闘だと思います。
・フィールド
今回のフィールドはアルス(巨神獣)になっており、街などは巨神獣の中に建設されている。
1つ1つが全く違うフィールドで、オープンワールドの同じような景色がずっと続くということはない。ある程度広大な大地になっていて色々なフィールドを楽しめるのはかなりプラスだった。
・レアブレイド
個性的で素晴らしい。数もあり集めるのも1つの遊びになっている。
・音楽
凄すぎる音楽。やはりこのゲームには欠かせない要素。耳に残る音楽。
マイナス部分
・UI
かなり見辛く使い勝手が悪い。久々にこれほどイライラするUIを見た気がする。どこに何があるのか一目で分からない煩わしさがある。ゼノブレイド1より劣化していると思う。また、+ボタン、−ボタンで要素が一緒の部分があり、ワンボタンですぐキャラクターに跳びたいと思っても上手くいかないのが残念。細分化され過ぎて行きたいところにすぐに行けないUIは改善の余地があると思う。
・マップ関連
マップは通常右上に表示されているがさほど使い物にならない。大きく見せると
このような誰がこれ設計したの?と突っ込みたくなるレベルの透過マップで知りたいことが全くわからない。フィールドの立体的に作られているのでどこにクエストがあるのかなど全然わからない。ゼノブレイド1のほうが優れていた気がするしかなり残念な出来になっていた。また他の大陸のサブクエの目的地が知りたい場合でもそのマップに飛んだからじゃないと表示されないのはなぜなのか。不親切過ぎると思う。
・方向バー
画面上にどこに向かえばいいのかわかる方向バーがあるのだが幅が短いので場所が被ったりクルクル場所が変わるので分かりづらい。
最近の海外オープンワールドゲームの方向バーの出来の良さが体感できた。直前にアサクリオリジンズ、ホライゾンDLCをやっていてゼノブレイド2の方向バーの出来の悪さが感じられた。
・フィールドスキル
なぜ入れたのだろうと思える要素。自分の手持ちのブレイドがスキルを持っていないと先に進めないためサブクエなどの進行が強制的に止まる。またブレイドはガチャで手に入るため必要なスキルを持っているブレイドを確実に当てる方法はない。サブクエなら許せないけどまだ許せるとしてメインクエストにも必要な場合がありブレイドを成長させたりしていないと詰む。ここまでイライラする要素は久しぶりでやっていてかなりイライラした。必要なスキルを持つブレイドを手に入れるだけじゃダメなのか疑問に思った。
・サブクエ
上のフィールドスキルで進めない、傭兵団(余ったブレイドを傭兵として派遣し成長させたり出来る)で派遣して調査しないと進めないため傭兵団だと30分以上待たされる場合もある。なぜサブクエ絡みでこんな要素を入れたのか不思議に思えた。
またサブクエの話の出来も悪く時間の水増しにしか感じられないサブクエが多かった。一度に必要なものを集めてと言わず、行って帰っての繰り返しなど改善できる部分はあったはず。
アーケディアの聖歌隊のクエストは意味がわからないレベルで話についていけない。
正直レベル上げ以外にサブクエを消化する必要性は感じられなかった。
一部レアブレイドが手に入るが総合的にサブクエのクオリティは低い。
・グラフィックのレベルが低い
何回かインプレッションで書きましたがグラフィックは前世代的です。この時代にここまでグラフィックが前世代のゲームが出るとは思ってなかった。4Kのテレビでプレイすると粗い部分が見えてしまう。
また携帯モードも粗くもう少しなんとかならなかったのかと思った。ファーストパーティなので頑張ってほしい。
携帯モードのスクショ。
・ブレイド同調
手に入るブレイドはストーリーの進行以外にサブクエとクリスタルと同調することで手に入ります。クリスタルはコモン、レア、エピックがあり、同調するときにイデアのレベルを上げることが出来上げたイデアによって特定の属性が出やすくなります。しかしほぼ運。
レアクリスタルやエピッククリスタルからコモンブレイドの弱いやつが出た時は頭に???が浮かびました。レアやエピックはレア確定だと思ってたので。
エピックは手に入りにくくていいからレアブレイド確定でもよかったのでは。
いわゆるガチャなので課金出来なくとも好きじゃないです。
コモンはたまに強いやつもいますがデザインがね…(笑)
なぜガチャ要素にしたのか分かりませんが同調するときの演出も長いのでスキップ出来ればよかったかな。
レアはデザインがいいですしいい部分もあるのでもう少し洗練されればよかったと思います。
・一部テンポの悪い部分
ムービー、少し歩いてムービー、歩いてムービーって感じのパートがありずっとムービーでいいよ!っでなりました。
ムービーが長いこと自体は悪い部分だとは思ってないのでどっちかに振るのも大事だと思いました。
・ハナの強化だけ別
かなり面倒。はっきり言うと作業なのでつまらない。
・戦闘が長引く
周りの敵がワラワラ集まったり、かなりの強敵がいきなり戦闘に参加したりと戦闘が長引くorいきなり現れた強敵にワンパンで殺されるということが多い。別に強敵を配置するのはいいが殺されてチェックポイントに戻されるという作業を繰り返すのはどうなのか。
戦闘自体元々長いのにプラスして余計に長くなることが乱戦だとあったため改善出来るのではと感じた。
・強敵
いきなり襲われて死ぬ→チェックポイントからやり直し。の流れはいるのか?
面倒な要素だと感じた。戦闘にいきなり割り込んできて殺されてやり直しのパターンが多くて萎えることもあった。
・途中での1人戦闘
パーティバトル前提だと思っているので1人でバトルしても面白さが感じられなかった。
・オートセーブなし&複数回のエラー
このゲームはブレイド同調する以外にオートセーブ出来ないため手動セーブが必要。オートセーブぐらい入れてよって感じです。あとエラーで落ちることが複数回ありました。2時間ほど巻き戻されたので萎えましたしやはり不親切な部分であると思います。
総評
かなり期待してコレクターズエディションを買ったがその期待を上回ることは出来なかったと思う。いい部分をマイナス部分が打ち消してしまうほど不親切設計だった。
しかし、メインストーリー、戦闘、音楽、フィールドなど元々ゼノブレイドが持つ部分はかなり良く出来ていた。メインストーリーの出来が悪かったら多分投げ出してたと思うほど悪い部分は悪く見えてしまった。オートセーブ機能はこのタイプのゲームならあって普通だと思うしエラーで落ちるのは早急に対応するべきでは。
ここらへんの改善アップデートはするべきですが、最近のアップデートで追加要素を入れたりというやり方はさほど好きじゃないので評価自体は変えないつもり。いい部分、マイナス部分が色濃く出た作品だと思います。シーズンパスも出ているが新規シナリオが来年の秋なので今はまだ買わないつもりです。
辛辣なことも書いたがRPGとしてみると2017年遊んだゲームでも上位だと思う。
いい部分はかなりいいのでUI関連を修正したら次のプロジェクトでいいものが出てくるとモノリスソフトに期待したいです。