Déraciné(デラシネ)感想
11/8に発売されたSIE JAPANスタジオとフロムソフトウェアが開発したdéracinéのレビューです。
PSVRでPS Move2本必須というツワモノしかプレイ出来ないだろうと思われるプレイ環境が必要。
ディレクターはデモンズソウル、ダークソウル1,3ブラッドボーン、3/22発売の隻狼の宮崎英高氏。
クリア時間は4時間ほどでトロフィーはゲームクリアと同時にプラチナを取得出来る。
主人公は時の止まった時間にいる妖精となり、寄宿学校にいる女の子3人、男の子3人と校長からなる学校で生徒と友達になるべく色々なことをしていく。というストーリー
評価
9/10点
良かった点[◯]
・古典的アドベンチャーゲームをVRで再現
このゲームのコンセプトである古典的アドベンチャーゲームをVRで再現するという試みは素晴らしいものとなっている。
アストロボットにはなかった世界にどっぷり浸かる。ということが出来るゲームになっている。
指定されたポイントに移動するタイプのゲームだが触れる物を限り、ヒントを与え誘導するのではなく自分で考え感じ取り進める形は素晴らしいと思った。
ポイント移動に対してネガティヴな意見も多いがポイント移動じゃないと何に触れて進めればいいのかより複雑なゲームになってしまうところをうまく調整していると思う。
・シナリオ
フロムの宮崎さんということでFFのような明確に示されるストーリーではなく触れた本などのテキスト、状況からの考察を主軸としている。
温かいゲームという発言からも分かるように今回は温かい気持ちになった。
しかし、考察を進めていくとやはり宮崎ゲーといえる世界観や、妖精を巡る経緯などプレイヤーに感じさせるようにふんわり明示していて、プレイ後も引き込まれる。
・キャラクター
6人の生徒と戯れるゲームだがみんな好きになるくらい思い入れが強いゲームとなった。
女キャラは可愛く、男は可愛くもありつつそして男らしいキャラもいる。
フロムのゲームでここまでしっかり顔を見せるキャラは少ないので余計に心に響いた。
・世界観
最高。ただこの一言で済むと思います。
宮崎さんのゲームの世界にVRで入り込める時点でむちゃくちゃ楽しいしワクワクする。
そして事件が起きた時のドキドキ感もたまらなかった。
・グラフィック
ほんと素晴らしい。
・音楽
聴いてて落ち着く曲が多い。いやぁ素晴らしいなぁ
マイナス点[×]
・酔い
酔いにくくするためにポイント移動にしたとインタビューで話していたが最初は慣れるまで酔った。
ここは仕方ないと思うが高速でポイント移動を続けると酔う。
また左右を向くのにカクカク視点変更があるが、階段を登るときなど登った瞬間目の前が壁だったりともう少し工夫が欲しかった。
総評
2018年のシナリオなら今のところダントツでdéracinéを挙げる。そのくらい今年心に響くゲームだった。
このゲームのためにPS Moveを2本買ったがそれくらいしても買う価値のあるゲームだと思う。
PS4のテーマも最高ですし、サントラもついて3500円ほど。
最初は単純なVR体験からここまでしっかりとしたアドベンチャーゲームが出るとは思ってなかった。
宮崎さんのシナリオ、世界観とマッチした最高のVRゲームでした!