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THE QUIET MAN (クワイエットマン)1周目感想

11/1にスクエアエニックスから配信されたThe Quiet Manの感想です。PS4とSteamで配信されています。

開発はXbox 360のPreyと開発中止になったPrey2のHuman Head Studioが担当している。

このゲームの特徴は耳が聞こえない主人公のため会話は全て聞こえない、実写とCGの組み合わせ、3時間のプレイ体験、1800円+税という価格。

 

評価

1/10点

 

良い点[○]

・コンセプト

耳が聞こえない主人公で会話や音が聞こえない、音や言葉を排除したゲーム。という部分は新しく面白そうに思えた。この尖ったコンセプト自体はゲームのクオリティ云々の前に褒めていいと思う。

ただ革新的な仕掛け、システムが面白く見えそれが毎回面白いかと言われるとそんなことはなかった。

また3時間のプレイ体験、それに見合った1800円という価格という部分も挑戦的だった。

 

マイナス点[×]

・ゲーム部分全部

正直評価もしたくないレベルのゲーム。以下ダメな部分を書いていく。

1.実写とCGの融合

色んなゲームが実写とCGの融合を試しているがこのゲームのCGのクオリティでは失敗。

クォンタムブレイク級でやっとうまくいってるなぁと感じるレベルでクワイエットマンではCGのレベルが低い。

綺麗なグラフィックで1800円!みたいな宣伝をしていたが綺麗じゃないです。のっぺりしていてキャラのCGは旧世代レベルのため違和感がハンパない。実写とCGキャラの落差が物凄くこれなら実写部分要らなくね?と言いたくなる。実写レベルのクオリティにグラフィックが達してからやっとスタート地点となるはずがこれくらいならいけんじゃね?と甘い判断で見切り発車感がハンパない。

実写のヒロインは美人だがCGだとクソブス。

実写で綺麗なところからゲームのムービーに以降するとかなり見劣りしてしまうので没入感はない。

2.戦闘

一言で片付けるならば超絶劣化版龍が如く

このゲームにはまずチュートリアルがない。チュートリアルぐらいきちんと入れろよと思うが開発陣のこだわり(笑)で、オプションを開くと何が何やらよくわからない操作説明はある。

四角ボタンと三角ボタンで攻撃なのは分かるが丸ボタンの使い道、L2でなんかよくわからないパワーを解放するがそのゲージがないためいつまた使えるようになるか分からないしどうやって溜まるのかも分からない。

序盤はそれでもいいのだが後半になるとマイルドでも敵が強く数発で死ぬようになるのでL2のパワーのやつは重要になる。しかしいつ使えるのか全く分からないため戦略もクソもない。

モーションは今の世代のモーションとは言えない、避けてるのに当たる攻撃など製品とは言えないレベル。

敵がいきなり湧いてきたりとお前どこから出てきた?って敵が多いく、囲まれると抜け出せない。

1回地面に叩きつけられると起きるのに5秒くらいかかる。

あと敵がステレオタイプでザ田舎のヤンキーみたいなやつが大量に出てくる、顔が同じ敵が何回も出てくるなどの不満がかなりある。 

4.カメラワーク

ほぼ固定カメラで少しいじれる程度、かなり見にくい。ここまで酷いのは久しぶり。

5.設定

リアルな設定にしたいのかファンタジーが入った設定にしたいのかよく分からない。

いちいちスローモーションにしたりムービーのテンポが悪い。ガラスが割れるところは実写などで撮れば綺麗に決まっていたがショボいCGでやられるとガラスがぐにゃって曲がってて吹き出しました。

ラストいきなりアメコミみたいな超人的要素が入りどういうこと?って?が浮かんだ。

主人公は読唇術が使えゲーム内で他のキャラと意思疎通が可能である。耳が聞こえないという設定を活かしきれてないと思う。

6.ムービースキップなし

死ぬと女が笑ってる動画が10秒くらい流れる。スキップ出来ないし何回も見てると女にイラついてくる。

バグでやり直すとまたムービーを見させられる。てか無音のやりとり見せられてもつまらないからスマホいじっちゃうよね。

7.操作性

ほんとひどい。バツボタンの回避が敵がいる方向にスティックを倒してバツなので普通のゲームの回避と違う。かなりやりにくい。

モーション、挙動もおかしいため全て含めて操作性はかなり悪い。

8.ストーリー

発売前からの発売一週間後に音付きになるアップデートが入るという告知通り無音状態では分からないストーリーになっている。というのもゲームが長いムービー→戦闘→長いムービーの繰り返しなのでオブジェクトに触れ自分で考察していくゲームではなく、音消してるあるけど何言ってるか推測してね!とプレイヤー側に丸投げしている時点でダメなのでは。

1周目の音がないバージョンで色んなものを調べたりして考察→音ありバージョンで答え合わせ的な展開を想像していたがプレイヤーが介入出来る部分は戦闘しかないのでハリウッド映画を無音、字幕無しで観せられて二回目で音ありで観せられてる感じ。

9.グラフィック

何回もCGがショボいと言ってるがグラフィックはガチでショボい。

キャラのクオリティはかなり低く実写シーンでは色んな表情を見せる主人公もCGでは真顔。

クラブのオーナーっぽい人のヒゲは顔に黒塗りされたみたいで酷い。

上にも書いたがヒロインは別人レベルでもっと手直ししろよ!って思いました。

これだけ差があると没入感も何もない。

10.演出

なぜか最初のムービーだけ音や字幕が出る。

例えば主人公のいない部分で音が聞こえるのは分かる。しかし、主人公がホットドッグももらうシーン、チンピラに絡むシーンなのに音や字幕がある。この演出っておかしくないか?

統一されてない演出のせいでかなりノイズになる。主人公が聞こえてないなら最初のムービーは無音にするべきだし別に主人公がいない部分での会話は音ありにするべきだったと思う。

ずっとムービー中も主人公がいるなら分かるが主人公のいないところでのムービーも無音にする意味が分からない。

人が話しているとき鳴っているふおおんという音や歩いているときの音がほぼ全編で鳴っていてかなり不快だった。

11.バグ

アプリ起動時のエラーが5回、ゲーム中にオブジェクトに挟まることが何回かありバグの多さに驚いた。

 

総評

かなり酷評したがもし1800円でこれが映画だったとしても酷評してると思う。

来週のアップデートでストーリーの全てが解禁されるがぶっちゃけ興味はない。これに関して完全後出しじゃんけんになってるから。驚いて当たり前というか、どんでん返しがなければ意味がない。全て知るにはあの苦痛のアクションパートをやらなければならないと思うと時間の無駄に思えてしまう。

開発陣のこだわり(笑)がここまでくるとほんと酷いレベルのものが世界に配信されるんだなぁと実感。

公式HPの痛いプロデューサーの文章や生放送での態度から回避すべきだったかなぁと自分の判断に対して呆れて何も言えないです。

プレイ中はマジで拷問でしたがクリアしないとレビューは書かないと決めているし、これは久々にヤバイゲーム引いたなと思ったので頑張りました。

「1800円で3時間のゲーム体験」というコンセプトはいいと思うがそれ以外が全てダメ。

今年買った中でぶっちぎりワーストのゲームです。